私のボーイスカウトで三年目に次長になりました!ボーイスカウトは、班制度なんで、班長、次長、三番スカウトと続きます。当時の班長は、秀才誉れ高い、M班長なんです!後に京大からキャリア試験に合格して、国土庁に入省のバリバリです。このM班長は、育ちもよく、班キャンプになれば、ハイカラなメニューがならびました!特に、シナモンとリンゴの焼きリンゴは最高でした!そのシナモンで昼のサンドイッチに、シナモントーストを作ったのですが、シナモンの香りはきつくちょっと胸やけをしたのも事実です。いつも、マヨネーズとレタスしかないパンのメニューに新しいメニューでシナモントーストが加わったのは大きいです!調子に乗った後輩スカウトは、シナモンを山のようにふりかけ食べていました!このキャンプは、最後にバスに乗るキャンプでした!悲劇はここからです!山なかのカーブの多い道をバスは進みます!オマケにバスの後部座席。悲劇は、顔色の青い新入隊員が、きぶん……
わ…る…いと言い出してからなんです。しかも、顔は限界を示す顔なんです!当時は、旧制服なんでハットなんです!
ヤバいと思った班長は、次長(私)のハットを取り上げて、そいつにハットを手渡すのです!途端に、そいつは青空球児好児のように、ゲロゲェ〜ロと唸りました!私のハットの中に、シナモンの香りが広がりまして、
尚且つ、班長が、一言、良かったなぁ〜と私の肩をたたくのです!このような冷静なM班長です!
未だに、シナモンの香りを嗅ぐと、あの時の、シナモンの香りと酸っぱい香りを思い出すのです!
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